
2025年12月にSBI SCHD[正式名称:SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)]を少額購入して約7か月運用しました。実際に分配金を受け取り、二重課税調整の適用状況も確認できました。
本記事では7か月運用した実体験をもとに、二重課税調整の結果を踏まえ、今後追加購入するかをまとめます。
これまで2024年11月および2025年4月の記事で米国高配当ETFであるSCHDの日本版投資信託楽天SCHD[正式名称:楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)]とSBI SCHDに関して当時の考えをまとめました。米国高配当ETFであるVYMとその日本版投資信託SBI VYM[愛称:SBI・V・米国高配当株式(分配重視型)]にも触れています。
SCHD, 楽天SCHD, SBI SCHD、VYM, SBI VYMについて、2026年7月時点の最新情報を反映し、現時点での考えを整理します。
結論としてSBI SCHDの購入は後悔しておらず、もう少し追加購入しようと思います。

購入判断の一助になればと思います!
2024年11月から2025年12月まで1年以上考えて、試し買いした後の実体験情報も記載しています。
*SCHDのこれまでの記事は文末にもまとめています。








現状の海外高配当銘柄の状況
- 以前の記事で記載した通り、海外高配当銘柄はトバツトムさんやたぱぞうさんのブログを参考にさせて頂き、米国ETF(VYM、SPYD、HDV)と海外高配当個別株で保有しています。これに2025年12月、SBI SCHDが少量の試し買いとして追加しました。試し買いの目的は、二重課税調整が実際に適用されるか、自分の口座で確認することでした。
- VYMはリスク資産の中心銘柄になっており、VYMとSPYDは退職の資産運用面の決断に貢献してくれたETFです。退職後も米国ETFは購入しており、分配金と配当金の増加に役立っています(参考記事:“高配当株の2025年の実績 |分配金と配当金の経過は?”)。






SCHDと楽天SCHDの比較(参考:VYMとSBI VYM)
SCHDは直接買えませんが、SCHDへのアプローチを開いた投資信託楽天SCHD及びSBI SCHDと比較します。併せて、VYMとSBI VYMについても比較します。アップデートも含めてまとめた比較表で説明していきます。


アップデートを反映した表の説明
- SCHDとVYMの分配金利回りはインカム投資ポータルの7/21時点の直近1年の数値です。2016-2025年の10年の平均でもSCHD 3.43%、VYM 3.17%になっています。楽天SCHD、SBI SCHDとSBI VYMはYAHOO!ファイナンスの7/21時点の直近1年の数値です。
- 経費率は楽天及びSBI SCHDとSBI VYMは本家ETFよりも当たり前ですがかかっております。
- 分配金利回り-経費率で税引き前の利回りを求めています。
- 二重課税調整はSCHDとVYMの本家ETFは自動ではありません。取り戻すには確定申告で外国税額控除の申請が必要です。楽天SCHD、SBI SCHDとSBI VYMは二重課税調整が自動で適用されそうですが、確定情報は見当たりませんでした(二重課税調整についてこちらの記事を参照してください)。



SBI SCHDの試し買いでの確認事項でしたが、二重課税調整が自動で適用されていました。詳しくは”SBI SCHDの二重課税調整“の記事を確認ください。
- 特定口座での実質分配金利回りに関しては、 SCHDとVYMに関しては、米国課税の10%と国内課税の20.315%が引かれますので(分配金利回り-経費率)に0.718を掛けています。 楽天及びSBI SCHDとSBI VYMに関しては、二重課税調整が自動で行われる前提で、(分配金利回り-経費率)に0.797を掛けています。
- NISA口座での実質分配金利回りに関しては、国内課税が無くなることで二重課税調整は行われませんので、全て米国課税の10%のみがかかるとして、 (分配金利回り-経費率)に0.9を掛けています。
表からの考察
- 比較表で黄色で示したように実質(手取り)の分配金を最も多く得たければ本家ETFでNISA口座になります(本家ETFのSCHDは買えないので意味が無いですが)。
- VYMは、特定口座で比較すると日本版投資信託の方が実質つまり手取りの分配金は多くなると考えられます。本家ETFより日本版投資信託の方が経費率が高いですが、それよりも二重課税調整の効果が上回っているためだと考えられます。
- SCHDは、特定口座で比較しても本家ETFの方が手取りの分配金は多くなると考えられます(本家ETFのSCHDは買えないので意味が無いですが)。経費率の差に加えて、直近1年の分配金に本家ETFと日本版投資信託に差があったためです。
- 直近の楽天SCHDの4回の分配金が90、90、85、80円、SBI SCHDの4回の分配金が90、95、90、85円です。今回の表ではSBIの方が楽天を少し利回りは上回っていますが、ほぼ同じです。



私は退職後もSBI証券のNISA口座の成長投資枠でVYMを購入していますが、今回の検証でもSBI VYMに設定変更する必要は無いと判断しました。
楽天SCHDの特別分配金(タコ足配当)は気にするべき?
- 楽天SCHDの第一期分配金は特別分配金(いわゆるタコ足配当)になった方がおられるのですね。



「楽天SCHD」「タコ足」で検索するとヒットします・・・
- 特別分配金は投資元本が返ってくるだけなので、退職した後は気にせず元本も含めて取り崩すという考え方もありますが、基本的に私は好みではありません。
- これだけの投資元本を市場リスクにさらすと決めて投資しているので、投資元本が返ってきて元本が減少するのに抵抗があり、この点からも分配金を目的とする場合タコ足配当のできないETFの方を優先しています。
- SCHDは本家ETFも買えませんし、国内ETFも買えませんので、好みでは無くても現状投資信託で投資するしかありません。
- 2025年12月にSBI SCHDを特定口座で購入し、3回分配金を得ました。買ったタイミングが良かったためか、3回とも普通分配金でした。また、3回とも二重課税調整が自動で適用されていました。試し買いの目的の二重課税調整はSBI SCHDはクリアしていると考えられます。
- インカム投資ポータルの分配金平均増配率:5年(2021-2025)はSCHDは9.23%、VYMは3.84%です。



本家SCHDの魅力は分配金利回りの高さと増配率の高さですので、
長期投資して含み益が乗ってくれば特別分配は無くなり、
普通分配のみになるのではと思います!
SBI SCHDの今後の方針
結論:SBI SCHD を特定口座でもう少し追加購入しようと思います。
- 試し買いにより、SBI SCHDは二重課税調整が自動で適用されることが確認できました。
- 投資信託は特別分配があったり機動的に売買できないなど私の好みとは一致しない点、既にVYM,SPYD,HDVの米国高配当ETFに十分投資してきている点は、積極的な購入をためらわせる点です。
- 退職もして50代後半ですので、「いまから増配の果実を味わうには残された時間が少ないかな?」とも感じますし、ポートフォリオの数が増えて目指しているシンプル化に逆行することになります。また、「金融所得で社会保険料は上がる?申告不要制度見直しと資産配分変更の考察」の記事で記載したように、75歳までに分配金/配当金を抑えるアセットアロケーションに2-3年かけて変更する可能性もあります。



VYM・SPYD・HDVで十分な資産規模になっているため、今から米国高配当ETFをSCHDに乗り換える気はありません。
- 一方で、自分では間に合わないにしてもSCHDへの増配も含めた投資の魅力は薄れません。VYMは振り返ると増配と成長で私の早期退職を資産運用面で後押ししてくれました。VYMとVIGを比較すると、高配当で増配率も高い銘柄が長期投資で配当金/分配金を期待するにはバランスが良いと思います。
- 今回の比較表を見ると、現時点では分配金利回りも増配率もSCHDがVYMを上回っています。VYMを買い始めた当時は、SCHDへのアプローチ手段がありませんでしたが、今のSCHDの投資信託のラインアップがあればSCHDも候補だったと思います。
- 今後私ではなく子供が興味を持つようなことがあった際には、SCHDの投信がどのようなものなのか実感を持ってコメントできればと思います。



少額試し買いで二重課税調整が自動で行われることがわかりましたので、もう少し分配金の金額が実感できるくらいの額まで追加購入したいと思います。




SCHDの記事一覧
SCHDは興味を持ってから購入を決断するのに1年以上時間がありました。本記事を含め時系列に並べています。
- 楽天 SBI SCHDの購入判断は? -分配金利回り、二重課税調整、NISA-
- 楽天 SBI SCHDの購入判断は? -アップデートを含めた2025.04の状況-
- SBI SCHDの購入|アップデートを含めた2025.12の状況
- SBI SCHDの二重課税調整|特定口座の分配金の受取額で確認する方法









