
毎月公開している資産運用実績を、2026年前半の動きとして整理・加筆しました。編集記事になります。
私個人の資産運用に関しては以前の記事で記載した通り、 SBI証券、マネックス証券、楽天証券の3社で行っています。アセットクラスとしては株式(日本、先進国、新興国)、債券(先進国、新興国)、リート(日本、先進国)、金及びコモディティで続けています。
SBI証券ではNISA、楽天証券では特定口座のクレジットカードによる積み立てを行っています。
2026年1月から6月までの2026年前半の実績をまとめ直して記載します。
(過去の年間の実績はこちらにまとめています。)

あわせて2025年後半のこちらの記事もご覧ください。








資産運用の成果 (資産推移)
- 2024年1月の退職金が入った時点を100%として、総資産、現金、リスク資産、総資産/年間支出で纏めたのが以下のグラフになります。


- 総資産は現金とリスク資産の合計です。
- 現金は預貯金と証券会社の現金資産で、リスク資産は証券会社の株式、債券、リート、金及びコモディティになります。
- 総資産/年間支出は、「今の生活水準ならあと何年暮らせるか」を表した指標です。FIRE界隈でいう「資産が生活費の何倍あるか(FIRE倍率)」に近い考え方になります。
- 2026年6月時点では、2025年全体と比較して現金は減少し、リスク資産、総資産は増加しています。現金の減少をリスク資産の増加がカバーし、総資産は退職時より増加した状態を維持している状況はこの半年変わっていません。
- この半年は趣味への支出を増やしたにもかかわらず、総資産はほぼ横ばいで推移しました。支出に釣り合った資産運用がほぼ出来ているのかと思います。
- 退職してから給与収入が無くなり、毎月預貯金を取り崩しているのに、退職時と比較して総資産が30%程度増えるというのはうれしい誤算です。
- 総資産/年間支出は6月分では60年位は生活できそうです。今月の暮らしぶりであと何年暮らせる余裕があるか実感しやすい指標です。年度途中には学費や税金の支出が集中しましたが、それでも最低でも18年以上の生活資金を確保できる水準を維持しました。



退職時のライフプランは退職後20年で使うことを想定しました。
総資産/年間支出について、退職3年目に入った現在は、残り18年以上を賄える水準であれば当初計画の範囲内と考えています。
- カン・チュンドさんの「お金の効果的な減らし方」の記事やRanpaさんが退職後に資産が増えることについての記事もあります。大きな市場の下落があれば一気に余裕は無くなる可能性はありますが、想定外の資産増を考えると、もう少し好きなことに支出を増やしても大丈夫なのかもしれません。



車中泊旅行では初期より支出は増えてるのですが・・・
- 溝田正行さんのブログ「outdoor life by mizota」の”定年退職者へのメッセージ“の記事を読み、年間の使い切り目標計画も立ててみました。年初の資産額を①90歳で使い切る、②90歳で相続税が発生しないように使い切る、③退職後20年で使い切る、④退職後20年で相続税が発生しないように使い切るの4種類で計算しました。②が使い切り目標額がもっとも少ない細く長くのパターン、③が元気な間に使って後は年金で細々と暮らす太く短いパターンです。



「DIE WITH ZERO」が基本の考え方で、使い切れなかったり突然死んだりすることがあれば2世代投資で相続するという考え方です。
- 退職2年目2025年年初を基準とすると、実際の支出額は②と④の間でした。2025年の使い方だと、②90歳で相続税が発生しないようにするには使いすぎ、①90歳で使い切ると④退職後20年で相続税が発生しないようにするにはもっと使っても良く、③退職後20年で使い切るには更に使っても良いという結果でした。
- 2025年12月時点の総資産状況で、「退職後20年或いは90歳までに相続税が発生しないように有効に使い切る」ことを想定した場合の今年の支出目標も定めました。この半年の支出と総資産のバランスを考えると、今の資産を維持したければ、この程度の支出で良いのだと思いますが、使い切りを目標とするには、当初の今年の支出目標を10%程度上げても大丈夫そうです。
- まだ子供の学費がかかり、年金の定期収入が無い現状では、②まで守り重視にしなくて良いが、退職時のライフプランの③まで太く短く攻めるのも不安も感じます。実際80歳以降になると現在のペースで旅行にコンスタントにお金を使うことも無いと思いますし、子供の学費も必要なくなります。年金も入ってきますので、もう少し積極的に使おうと思います。
- 2024年1月の時点で、20年という考え方でライフプランを組んだので、それから3年経っているのですから、まずは2024年1月位のレベルまで+30%分は使っても大丈夫位の感覚でも良いかもしれません
- 一方、日本のインフレ率が2024年2.74%、2025年3.18%、2026年2.24%として複利計算すると3年で8.3%程度総資産価値は減っていると見なければなりません。



大きな市場の下落があれば一気に余裕は無くなる可能性はあります。
車中泊旅行も高速を使い車中泊の合間のホテルも価格の縛りを緩めましたが、ただ今のところまだもう少し使っても大丈夫そうです。


2026年前半の売買取引
基本的に「【資産運用】アセットアロケーションの中期目標 ーアセット比率をどのように修正する?ー」の記事に即して対応しています。


株式
日本
目標:日本株式比率の低下
取引:
- 2026.06:グロース株を1銘柄売却
- 2026.03:高配当株の情報・通信業 1銘柄追加購入⇒割安と判断したため
- 2026.02:ETFを1銘柄部分売却。グロース株を1銘柄部分売却。高配当株の情報・通信業 1銘柄部分売却⇒不正発覚のため)
- 2026.01:グロース株を1銘柄売却、1銘柄部分売却。高配当株のその他製品 1銘柄追加購入⇒割安と判断したため。



グロース株を売って、セクター分散を踏まえて高配当株にスイッチするというほぼ目標に沿った売買です。
先進国
目標:先進国株式比率の低下
取引:2026.01-06 積立継続
- 2026.06:米国グロース株と米国ETFをそれぞれ1銘柄売却、米国グロース株1銘柄を部分売却
- 2026.04:米国グロース株の1銘柄を部分売却
- 2026.02:米国グロース株の1銘柄を部分売却



先進国株式比率の低下のために適宜売っています。
債券
長期米国債
目標:長期米国債比率の増加
取引:2026.02 米国ETF購入
長期米国債以外の先進国債券
目標:先進国債券比率の増加
取引:米ドルMMFは適宜売買
- 2026.02,06 米国ETF購入
- 2026.01-06 国内ETF購入



戦略に従って、長期米国債以外の先進国債券の購入に比重を移しました。




リート
日本
目標:2%を維持
取引:2026.06 国内ETFを購入⇒前月のアセットアロケーションで比率が目標を切って1.9%となっていたため
先進国
目標:先進国リート比率の増加
取引:2026.01,06 国内ETFの購入



先進国リートは半年何も動いていませんでしたので1月に買いました。
コモディティ
金
目標:金比率の4%を維持するが10%まで増えても構わない(シミュレーションを踏まえて変更)
取引:無


金以外
目標:コモディティ(金以外)比率の増加
取引:
- 2026.05 原油ETFを部分売却⇒一部利確。目標比率未達なので、売却の必要は無かったのですが、米国とイランの交渉状況を踏まえて利確してしまいました。退職後から持ち始めた銘柄で、長期保有したことが無かったので握力が弱かったかもしれません。
- 2026.01,06 国内ETFの購入



金以外はは前半何も動いていませんでしたので6月に買いました。
その他
- 2026.06:楽天証券で全世界株式の投資信託の定期売却を行いました。
- 2026.01:個人向け変動国債10年を購入(アセットアロケーションでは現金に含めます)




リバランス
毎月の売買取引が小さなリバランスですが、2025年11月のように現金の一定額を割り込む可能性が出てきませんでしたので、大きめのリバランスは行いませんでした。
- 75歳以上の金融所得課税のニュースは、まだ自分にとっては15年以上先の話ですが、課税対象年齢が今後変更される可能性もあります。配当に社会保険料が反映されることを考えると、将来的には配当重視のポートフォリオを変更する準備も始めておいた方が良いかもしれません。念のために対応方針の大枠を策定しました。



年金受給までは現状の高配当重視のアセットアロケーションの中期目標で問題ないように思います
- 九条さんの2023.7.4の記事に「FIRE後のベスト取崩し方法「バケツ戦略」とは何か?」という記事があり、バケツ戦略に沿った資産内容を継続して記載されています。
- アセットを3つにわけ、①短期バケツ:約2年分の生活費相当をほぼ現金で保有する、②中期バケツ:7年程度の生活費相当を債券などで保有する、③長期バケツ:残りの資産を株式などで保有するという管理方法です。生活する中で①短期バケツが減れば②中期から、②中期が足りなくなれば③長期からという順番で対応します。
- 私のリスク許容度では現金には投資のための待機資金も含みますので、2年よりもっと多い額を持っていないと落ち着きません。バケツ戦略なら現金の補充には中期の債券から移すべきなのですが、まだ債券が中期目標の比率に到達していません。



中期目標に到達したら、バケツ戦略も意識して取り崩しを考えたいと思います!


アセットアロケーションは中期目標に近づいている?
- 退職後2030年までの中期(5年程度)で目標とするアセットアロケーションを決めましたので、中期目標と比較します


- 以下の表が、中期目標と2026年1月から6月時点の割合です(参考に、全天候[レイ・ダリオ氏のオールウェザーポートフォリオ]とゴールデンバタフライ[GB]も載せております)。


- 2026年前半も株式と債券は目標に沿った対応をしている割に比率が改善せず、中期目標に到達していません。



退職時から高配当以外の株式を売り、債券、コモディティを買ってきましたが、まだ同様の対応が必要です。
- 日本株は1月時点から少し減っていますが、まだ目標には遠いです。先進国株は適宜売っているのですが、1月より割合は増えてしまっています。売却より株式資産の増加の方が大きいようです。
- 先進国債券は購入しているのですが、なかなか目標への歩みが遅々としています。戦略に従って、長期米国債以外の先進国債券の購入に比重を移しました。長期米国債は2025年の後半には比率が8%を越えていたのですが、足元ではETFの価格は下げ止まったように見えます。2024年1月から動きを見てきていますが、なかなか難しい投資対象です。比重を上げた先進国債券は徐々に比率が上がってきています。あせらずに中期目標に近づけていこうと思います。
- 金はこの半年は全く売買していません。シミュレーションを踏まえて変更した「4%を維持するが10%まで増えても構わない」の範囲内で特に対応不要です。
- 先進国リートと金以外のコモディティも1月より少し比率上昇していますが、まだ目標には達していません。
- 6月時点の割合をmyINDEX に入力して過去20年で見てみると、シャープレシオはほぼ目標通りです。株式の比率が先月より少し増え、現金と金の比率が減ったため、先月からリスクが12%台に乗って来ています。
- 2025年12月は平均リターン7.3%、リスク11.7%、シャープレシオ0.62でした。2026年6月現在では2025年12月と比較して、リターンは増加し、シャープレシオは改善していますが、リスクが増えて12%台に乗って来ています。リスクを下げるために、やはり株式の売却と先進国債券の購入が必要です。




- 全天候とゴールデンバタフライを同様に入力すると以下のようになります。
・全天候:平均リターン7.7%、リスク10.6%、シャープレシオ0.72
・GB :平均リターン9.8%、リスク11.2%、シャープレシオ0.87



私のアセットアロケーションは6月時点で全天候よりリターンは勝っていますが、リスクは大きく離されてきています。
現時点では資産を大きく増やすことよりも、退職後の生活を安定して続けられることを重視しています。
そのため、今後もリターンを多少犠牲にしてでもリスクを下げる方向で調整していく予定です。
