いつ頃から「定年まで働かずに退職しよう!」と思いだしたのかは明確では無いですが、具体的に意識したのは会社の50歳時のキャリア研修でした。再雇用(60歳)で65歳まで働き続けるよりも70代前半までの健康寿命ではやりたいことに使いたいという気持ちが強くなって来ていました。とはいえ子供の教育費等もあるため、50代後半を退職のターゲットの時期に設定しました。
目次
ライフプラン表の作成
- 具体的に嫁と合わせてライフプラン表を作成し始めたのは50代後半の退職1年前位でした。
- 以下の表のような項目で作成しました。
- 収入については60歳と65歳で区分けし、60歳までは現状の預金、退職金試算、企業確定拠出年金の現時点の額、証券口座の現状の金融資産を合計しました(青色のマス)。
- 支出については、月単位、年単位の額は過去の実績から計算し、とりあえず20年分を総額として見積もりました。教育費やリフォーム費など20年間に一括してかかる費用を総額に記載し合計しました(オレンジ色のマス)。青のマス>オレンジのマスであれば20年間は現状の金融資産で暮らせることになるという考え方です。
旅行等元気に行ける期間を20年にしたのがポイントです。平均寿命までにすると難しくなります。
- 上記の試算を行ったところ、一応青のマス>オレンジのマスとなり、現状の金融資産のままで退職しても資産上は大丈夫となりました。60歳からは個人年金、企業退職年金と企業型確定拠出年金が、65歳からは厚生年金が入ってくることから60歳までの金融資産の目減りに感情的に耐えられれば退職は可能と判断しました。
教育費はやっぱり大きな負担になりますね!
- 作成したライフプラン表を用いて、複数のサイトでシミュレーションを行いましたが、退職しても大丈夫である確率が高いことがわかました。念のため外部のファイナンシャルプランナーの意見も聞きましたが問題なさそうとのことで退職を決意しました。
退職の時期と連絡
- 会社員の時には確定申告を1回しかしたことがないため、年末調整を会社で対応してくれる年末を退職時期にしました。有給休暇を消化して12月末に退職するとなると、11月には職場を離れることになります。後任の採用等の手続きが必要になるかもしれないため、お盆前に退職をお伝えしました。
- 出向している立場でしたので、出向元と出向先に退職を伝える必要がありました。出向先とのやり取りもあると思いましたので、出向元の人事担当者に退職の意向をメールで伝えてから、出向先の上司に同様に伝えました。 出向元、出向先等も仕事や人間関係には満足していましたので、当たり障りのない退職理由を主要な理由として伝え、面談で捕捉しました。
- 出向元、出向先共に有難いことに引き留めて下さいましたが決意は変わりません。出向元には退職願いと誓約書を送付し、退職に向けた手続きが始まりました。出向先への退職願いは出向元と出向先の人事担当者の手続きが終わってから提出しました。
「一身上の都合」という言葉を人生で初めて使いました。
退職までの職場での生活
- 出向先の職場の同僚に上司から引き継ぎも含めた退職が公表されたのは有給休暇に入る1か月前位でした。後任の採用等対応されていたようでした休暇までには間に合わず、同僚複数に引き継ぐことになりました。 退職を上司に伝えてからは、新しい長期間必要となる仕事は回ってこなくなりました。とどこおりなく引き継ぐためにモチベーションは向上し、できるだけ良い条件で引き継げるように仕事先との交渉にも力が入りました。
- この通勤経路で職場に通うのももう残り少ないと思うと、通勤の苦痛から解放される喜びと共に、車窓や徒歩で見る日常の景色にこれまでと違った感慨を覚えました。
- 同僚から「収入が無くなって取り崩しの生活に入るのは怖くないのか?」「せっかくそれなりの収入があるのに勿体ない」との意見も頂きましたが、ライフプラン表で確認済みなので揺らぎはありませんでした。
今後これ以上の収入を稼げることは無いだろうな・・・
参考資料
以下を参考にさせて頂きました。
- 厚生年金の試算は年金ネット
- 具体的な退職手続きや計画については定年退職ナビ
- 具体的な経験談についてはRanpaさんのブログ「45歳でアーリーリタイアして資産生活」
- 当たり障りのない退職理由についてはRECRUIT AGENTさんの記事「仕事を辞める理由は? 多い退職理由と円満退職のための伝え方」
ありとうございます!