
- 最新の「やりたいことリスト」で書いた通り、昔見たり読んだりした映画や本で再度追体験したいものをリストアップしていってます。
- 既に、本では サリンジャーの「The Catcher in the Rye」と宮内勝典さんの「グリニッジの光りを離れて」を読み返しました。
- リストアップした映画の中から、「リトル・ロマンス」と「小さな恋のメロディ」を観ましたが、中学生頃に観た恋愛映画は感情移入が難しくなっていることが分かりました。
- 今回はジャンルを変えて、寺山修司さんの映画「田園に死す」を観ましたので記載します。
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目次
経緯
- 「田園に死す」は1974年の寺山修司監督の日本映画です。あらすじは、少年が田舎の閉塞的な村と母親の強い愛情から逃れようと家出を試みる内容です。寺山修司さんの生い立ちや家族、故郷への複雑な感情を描いた私小説風の物語です。
- 小学生か中学生位の時に、TVの予告編CMか紹介番組で寺山修司さんの映画が紹介されたことがあります。不気味だけど何か心に刺さる日本的な映像で「いつかちゃんと観てみたいな」と感じました。結局今になるまで部分的には観たことはあっても全編を通して観る機会はありませんでした。

怖いもの見たさの感覚もありました・・・


観た感想
- 映像がきれいで良い映画でした。
- ストーリーは架空の母殺しに関する内容で、音楽や短歌が効果的に使われていて寺山修司さんの複雑な感情がストレートに伝わってきます。
- 私小説的な内容ですが、年季の入った凝り固まったパワーから生み出される表現に圧倒されます。



中学や高校の束縛から逃れたいと思っていた頃に観ていればもっと感情移入できたと思います・・・
- ストーリー、映像や音楽のインパクトはありますが、その世界観にどっぷり浸れるかというとちょっと難しかったです。
- 家庭に関しては、私は矢野顕子さんの「Home Sweet Home」(アルバムは『峠のわが家』)がしっくりきます。
- “壊した家を出たくせに今私達は新しい家をつくる” や ”たとえひとりきりになったとしてもHome Sweet Home”といった歌詞は経験に裏付けられた覚悟と決意が見えて気持ち良いです。



矢野顕子さんも物心つく頃は青森県で過ごされていますね!


- 「田園に死す」は深い感情移入は難しかったですが、映像のきれいさには惹かれました。不気味なシーンも多いですが、うまく切り取られた構図からの自然の風景に目を奪われるシーンが多かったです。



特に幼少期に田舎で暮らしたわけでは無いのに、日本の田園の風景にノスタルジーを感じるのはなぜなんでしょうね・・・
- 「まんが日本昔ばなし」などで文化的に後天的に知らぬ間に植えつけられているのかもしれません。
- つげ義春さんの「紅い花」やはっぴいえんどのアルバム「風街ろまん」の中の曲”夏なんです”にも同様の感情が惹起されます。


まとめ
- インパクトのある良い映画でしたが、深い感情移入は難しかったです。
- 中学時代に観た恋愛映画よりも、感情が揺さぶられる程度は強かったので、ジャンルは変えた方が良いかもしれません。
- ただ、昔より映画の中の世界にどっぷりと浸って楽しむことは感覚的に難しくなってきているように思います。



ストーリーよりも感覚的な映像のインパクトの方が記憶残ります。ストーリーに浸るのであれば自分のペースで入り込める本の方が合っているのかもしれません・・・
- 中学や高校の頃は、映画が好きでおこずかいの許す範囲で月に何度も観に行ってました。観る度にその世界に入り込んで楽しんでいました。当時は観る世界が新鮮で、将来自分も同じような状況を経験するかもしれないという予測もあったと思います。
- 現在は、経験も増えて観る世界の新鮮さは乏しくなり、これから同じような状況を経験することは無いだろうなと感じることでストーリーに入って行き難くなっているように思いました。



会社員生活で時間当たりの判断を多数捌いていく中で、状況を抽象化してパターン化する訓練を自ずとしてきて癖になってしまっています。
- 中学や高校の頃よりも、情報をパターン化して自分に関係ないものとして遮断しているのかもしれません。
- それでも”崖のあるライ麦畑で子供が崖から落ちないように捕まえる人” や”河原温さんの静かな意思“のような自分のやりたいとかなりたいと思えるもののイメージは新鮮なままで伝わってきます。
- 将来自分も同じような状況を経験するかもしれないという予測の幅が、中学・高校の頃より狭まっては来てますが、より深く固まってコアになって来ているような気もします。



車中泊を含め国内旅行で日本のきれいな景色をまだまだ見たいと思いました!
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