
私個人の資産運用に関しては以前の記事で記載した通り、 SBI証券、マネックス証券と楽天証券の3証券会社で行っています。アセットクラスとしては株式(日本、先進国、新興国)、債券(先進国、新興国)、リート(日本、先進国)、金及びコモディティで続けています。
SBI証券ではNISA、楽天証券では特定口座のクレジットカードによる積み立てを行っています。
2025.11の売買を経た2025.12の実績を記載します。


資産運用の成果 (資産推移)
- 2024年1月の退職金が入った時点を100%として、総資産、現金、リスク資産、総資産/年間支出で纏めたのが以下のグラフになります。

- 総資産は現金とリスク資産の合計です。
- 現金は預貯金と証券会社の現金資産で、リスク資産は証券会社の株式、債券、リート、金及びコモディティになります。
- 総資産/年間支出は、当月の支出で1年間生活した際総資産が何年分あるか、即ち、後何年生活できるかを試算する値になります。
- 2025年12月時点では、2025年11月と比較して現金は増加し、リスク資産、総資産はわずかに増加しています。総資産が退職時より増加した状態を維持している状況は先月同様です。先月に続いて年初来の最高額の総資産状況を維持しています。
- 現金の増加は、後で述べるリバランスを行ったためです。
- 退職してから給与収入が無くなり、毎月預貯金を取り崩しているのに、総資産は20%以上増えるというのはうれしい誤算です。
- 総資産/年間支出は11月の支出の生活レベルで計算するとあと12年位は生活できそうです。先月位の暮らしぶりであと何年暮らせる余裕があるか実感しやすい指標です。
- 11月は子供の学費の支払いがあったため、総資産/年間支出は19年を下回ってしまいました。今年の5月も学費の支払いがあって同様に大きく下落しています。毎月この学費を支払う訳では無いのでわけではないので、12月が終わった段階で、2025年全体の実績を見たいと思います。
- 11月時点の総資産状況で、「退職後20年或いは90歳までに相続税が発生しないように使い切る」ことを想定した場合、今年の支出目標には有難いことに十分余裕があります。
- 大きな市場の下落があれば一気に余裕は無くなる可能性はありますが、今のところもう少し支出を増やしても大丈夫そうです。


2025年11月の売買取引
基本的に「【資産運用】アセットアロケーションの中期目標 ーアセット比率をどのように修正する?ー」の記事に即して対応しています。 「【資産運用】オールウェザーとゴールデンバタフライポートフォリオ|効果的なリスク分散管理」のシミュレーションを基に幅も持たせています。




株式
日本
目標:日本株式比率の低下
取引:グロース株を1銘柄売却
先進国
目標:先進国株式比率の低下
取引:積立
・米国グロース株の2銘柄を部分売却
・マネックスとSBIの投資信託を解約(現金の一定額の基準を割り込む可能性があるためリバランス)
債券
長期米国債
目標:長期米国債比率の増加
取引:無
長期米国債以外の先進国債券
目標:先進国債券比率の増加
取引:米国ETF及び国内ETF購入(米ドルMMFは購入)
リート
日本
目標:2%を維持
取引:無
先進国
目標:先進国リート比率の増加
取引:無
コモディティ
金
目標:金比率の4%を維持するが10%まで増えても構わない(シミュレーションを踏まえて変更しました)
取引:無
金以外
目標:コモディティ(金以外)比率の増加
取引:無
その他
楽天証券で全世界株式の投資信託の定期売却を行いました。
リバランス
毎月の売買取引が小さなリバランスですが、今回のように現金の一定額を割り込む可能性が出てきた際のある程度額面の大きな取り崩しは初めてです。
①特定口座グロース株(マネックス、SBI)
②特定口座のIndex投資信託(マネックス、SBI、楽天の順)
③特定口座の高配当株、ETF
④NISA口座
の順で売却候補と考えています。③に手をつけずに年金が受給できるまで過ごせれば理想だと考えています。
- ここまで現金への大きなリバランスをせずに来れたのは有難いことです。楽天の投資信託の定期売却で投資信託の現金化には耐性がついていると思っていたのですが、マネックスとSBIの投資信託の解約には感情的な痛みが結構伴いました。
- 取り崩しには感情的な抵抗が伴うという話を聞いていて、楽天の投資信託の定期売却で試していたのですが、まとまった額の売却になると「せっかくここまで長い時間を掛けて含み益を積み重ねてきたのに・・・」という感情が湧きおこって抵抗を感じました。
- 合理的にアセットアロケーション比率を守る現金化へのリバランスは、今後も取り崩し時期に入っているので発生するので、痛みにも慣れていきたいと思います。投資信託は老後資金用にほったらかしでしたので、特に思い入れもなく株より抵抗が少ないと思っていました。



ほったらかしておいただけなのにこれまでの時間の重みが痛みとなるのですね・・・
投資信託の売却は、一気のリバランスの売却よりも少額づつの定期売却の方が私は感情的に付き合いやすいのかもしれません。
- 75歳以上の金融所得課税のニュースも出てきています。まだ自分にとっては15年以上先の話ですが、課税対象の年齢は下がってくるかもしれません。
- 年金受給までは現状の高配当重視のアセットアロケーションの中期目標で問題ないように思いますが、配当に社会保険料が反映されることを考えると、将来的には配当重視のポートフォリオを変更する準備も始めておいた方が良いかもしれません。



時間的余裕はあると思いますので、金融所得課税の議論を見ながら考えていきたく思います。






アセットアロケーションは中期目標に近づいている?
- 中期(5年程度)で目標とするアセットアロケーションを決めましたので、中期目標と比較します


- 以下の表が、中期目標と2025.11時点の割合です(参考に、全天候[レイ・ダリオ氏のオールウェザーポートフォリオ]とゴールデンバタフライ[GB]も載せております)。





退職時から高配当以外の株式を売り、債券、コモディティを買ってきましたが、まだ同様の対応が必要です。
- 2025.11の売買取引で先進国グロース株と投資信託を売却したため、先進国株式比率は少し減少しました。日本株式は1銘柄売却したのですが、相場が良かったため比率が上がってしまいました。
- 長期米国債は取引しておらず、比率が下がってしまいました。それ以外の先進国債券は購入を継続していますがほぼ横ばいです。「【資産運用】債券ETF投資の今後の方向性」「米国債/社債以外の債券ETF投資」に即して、あせらずに中期目標に近づけていこうと思います。
- 金は何もしていないませんが、比率が上昇しています。シミュレーションを踏まえて「金比率の4%を維持するが10%まで増えても構わない」に変更していますので特に売却は急ぎません。
- myINDEX に入力して過去20年で見てみると、先月同様シャープレシオはほぼ目標に近づいています。株式の比率が減らないので、リスクは10%代から遠のいて12%に近づいています。




- 全天候とゴールデンバタフライを同様に入力すると以下のようになります。
・全天候 :平均リターン7.2%、リスク10.6%、シャープレシオ0.68
・ゴールデンバタフライ:平均リターン9.4%、リスク11.2%、 シャープレシオ0.84



11月は車中泊旅行も終了し、学費支払いに伴うリバランスでリスク資産を売却して現金を増やしました。
日本株を売って長期米国債以外の先進国債券を買う対応がまず必要です。
来年もあせらず中期目標に近づけていきます!






