【日々雑感】動き出す浮世絵展 OSAKAの感想レビュー|浮世絵が動くイマーシブ展

日々雑感
葛飾北斎諸国滝廻り

3月中旬に大阪 梅田のグランフロント大阪に、動き出す浮世絵展 OSAKAを観に行ってきました。これから行く人向けに、実際に感じた注意点も含めてまとめます

  • 私はイマーシブ(没入型)の展覧会を観るのは今回が初めてです。音、光、香りなどの演出で没入感を体験できるもので、従来の絵画が壁に掛かっていて、それを眺めるというものではありません。
  • 今回の展覧会も葛飾北斎、歌川国芳、歌川広重、喜多川歌麿、東洲斎写楽、歌川国貞などの浮世絵師の作品に、3DCG アニメーションやプロジェクションマッピングを駆使しています。
  • 浮世絵は北斎や広重は従来型の展覧会で見たことがありますが、このようなイマーシブ展覧会で見るのは初めてです。  

結論から言うと、イマーシブ展覧会が初めての方にはおすすめできる内容でした。
特に印象に残ったのは次の3点です。

  • 「藍」の部屋の没入感が特に素晴らしい
  • 浮世絵をデジタルで再解釈した面白い展示
  • ただし一方通行で戻れないのは少し残念

大阪は2026年3月14日で終了ですが、広島と青森では7月から開催されるようです。
まだ見てないけど興味のある方の参考になればと思います。

動き出す浮世絵展
目次

動き出す浮世絵展 OSAKAの展示内容

動きのイメージはつかめると思いますが、引き込まれる没入感は現場で体験しないとわからないと思います。

  • 「藍」「眺」「麗」「彩」「豪」「瀧」「雅」の7つの映像空間で映像を見る形式で、それぞれコンセプトは異なります。映像空間の後ろの壁に映像に使われた浮世絵が展示されていました。

普通の美術展と違って、一方通行で最初の方に観た部屋に戻りたいと思っても戻れませんでした。

フライヤーのコピー:世界から『ジャパンブルー』と賞賛される、水の表現を体感する藍色の世界

  • 葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」などが使われています。
  • 床に座るクッションがあり、そこに座っていると足元にまで波が来たり、すぐ下を魚が泳いだりして、一番引き込まれる部屋でした。椅子もありますが、クッションに座るのがお勧めです。
藍
藍

臨場感が一番あった部屋でした!

フライヤーのコピー:名所絵を極めた浮世絵師たちが見た世界、その遙かなる旅路をゆく

  • 葛飾北斎の富嶽三十六景など日本各地の風景の映像です。
  • きれいな映像ですが、没入感はそれほどでも無かったです。
眺
眺

フライヤーのコピー:繊細に表現された美人画と、花の世界を巡る

  • 喜多川歌麿の美人画が使われていました。
  • 特に強く引き込まれることもなく、可もなく不可もなくという印象の映像でした。
  • もともと美人画は好みでないからかもしれません。
麗

フライヤーのコピー:美しい色使いに圧倒!季節のうつろいを鮮やかに彩る、花鳥風月の空間

  • 葛飾北斎の富士図が使われていました。
  • 鏡の反射テーブルが置かれていて、デジタルの色合いが鮮やかで気持ち良いです。2番目に引き込まれた部屋でした。
彩
彩
彩

くすんだ色合いが消えて鮮やかに加工復元された世界でした!

  • 歌川国芳の武者絵や妖怪が使われていました。
  • 迫力がありユーモラスな映像です。
豪
豪

  • 葛飾北斎の諸国滝廻りが使われていました。
  • 私の好きな絵で色合いはきれいでした。
  • 上と下に鏡が設置されているのですが、水の流れが鏡の中では逆転するので没入感は阻害されました。
瀧

好きな絵がきれいな色合いで加工復元されていただけに残念でした・・・

フライヤーのコピー:心踊る圧倒的お江戸ポップカルチャーが現代によみがえる!

  • 部屋に富士山の模型が置かれ、葛飾北斎の「富嶽三十六景 凱風快晴」が使われていました。
  • それなりに観飽きない映像でした。
雅
雅

もう一度最初の「藍」の部屋に戻って波の引き込まれる感じを味わいたかったのですが、一方通行のため戻れませんでした・・・

大阪会場の教訓を活かして、広島・青森に行かれる方はぜひ『藍』の部屋で長居してください!

動き出す浮世絵展 OSAKAの感想まとめ

動き出す浮世絵展 OSAKAは面白くて楽しめました。

  • イマーシブ(没入型)展覧会に行ったことが無い方は一度体験してみても楽しいのではないかと思います。
  • 普通の展覧会で浮世絵をみるのも好きですが、どうしても色あせてしまっています。描かれた時点の色合いとは違うと思いますが、鮮やかな色合いに加工された浮世絵が動く面白さがあります。
  • フライヤーのコピーに「心踊る圧倒的お江戸ポップカルチャーが現代によみがえる!」とあります。最初に多色刷りの版画を見た時の当時の方の感覚は案外こんなものだったのではないかとも感じました。
  • 新しい技術を使って、これまでの芸術が別角度から鑑賞できるのは楽しいです。有名な浮世絵はちょうど良い素材では無いかと感じました。

会期末でしたが平日なので空いていました。平日に時間の余裕があるのは退職の大きな魅力ですね!

浮世絵との出会いとジャポニズム

私が最初に浮世絵を知ったのは日本史の教科書ですが、その時は特に興味を持ちませんでした。
頭の知識ではなく興味を持ったのは印象派に影響を与えたジャポニズムの展覧会を学生時代に観に行ってからです。学生時代には美術に限らず映画演劇もよく観に行きました。学生時代に興味を惹かれたものが、退職生活のやりたいことリストのコアとして消えずに残っているように思います。

浮世絵はせっかく日本に住んでいるのに興味を持ったのは西洋文化からの逆輸入です。

その後、北斎、広重など機会があれば展覧会で見て、こんな面白い版画の文化が日本にあったのだと興味を持っていきました。

版画だけでなく、その時代の背景や絵師への興味にアクセルを掛けてくれたのは高橋克彦さんのミステリー小説です。難しい浮世絵の話でなく、ミステリー仕立て読みやすい形で浮世絵の理解が深まると思います。ご興味のある方はどうぞ。

  • 写楽殺人事件:デビュー作です。写楽の当時の謎はこんなものだったのかと興味が深まります。
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  • 北斎殺人事件:北斎隠密説です。北斎の転居の謎や俯瞰の構図の解釈が面白いです。
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退職前後の私自身が実際に行った年金・保険・住民税などの手続き、資産運用、旅行に関しては以下のカテゴリーでまとめています。

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